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Sleepy town

出典:某講演会の米国人スピーカー

穏やかな町、落ち着いた町、といろいろ訳語は浮かぶけれど、ニュアンス的には「平和でのどかで刺激もない田舎町」という感じでしょうか。英辞郎には次の用例がありました。

sleepy town
活気のない町

sleepy old town
静かな古い町

soul-destroying life in a sleepy town
穏やかな町でのうんざりするほど退屈{たいくつ}な暮らし


特に最後の用例はスゴイっす(^^;)


よく

「うちの田舎はほんっとに何もないよ〜」

と言う風に言いますが、あんな感じかなと思ったり。

こういうちょっとした表現がなかなか出にくいですね。





リスク分散

秋は通訳の繁盛記。

とはいうものの、今年は立ち上がりがあまり宜しくない。
10月の案件が4−5件キャンセルになったりとか、一体どうなるんだろうと怯えている。
やはりサブプライムの余波がじわじわきてるってことかな。

フリー通訳の仕事は単発の請負契約が基本なので、仮予約→キャンセルなんてことは
日常茶飯事だ。直前のキャンセルならキャンセル料がでるのでラッキー♪なのだが、
実際そのそうなケースは稀なので、アンラッキー↓な結末に終わることが多い(私の場合)。

そういうわけで、ある程度安定してないと嫌、或いは生活費を安定して稼ぎ出す必要のある
人には、この稼業は全くお勧めできない。結構精神的にやられるかもしれないので。

そうは言っても、何とかサバイブしていかねばならない現役通訳者はどういったリスク管理
をしているのか?これは人様々だと思うけど、取引先を増やすのがまあ最もやりやすい
のかもしれない。しかし、市場全体が冷え込むとこの方法にも限りがあるので、これだけに
頼るのもまずいし、取引先を広げすぎても既存の取引先との関係に支障が出たりする可能性
もあるかもしれない。

この辺のリスク分散と管理ができるか、というのも通訳に限らずフリーランス稼業にとっては
重要な要素だと思う。通訳者の中には職人タイプの人が多いけれど、この辺りのビジネスセンス
と戦略を練らないと、いつかは立ち行かなくなるかも知れないなぁ。

アナリストと通訳

投資家に随行して各企業を回るIR通訳は、通訳の定番。

今日はメーカー三社ほどを回る。相手はまだ若そうな中国系アメリカ人女性。
とても頭のキレそうな感じであった。

投資顧問会社、ファンドのアナリストというのは通訳に似てるなあと思う。
一応自分が得意とする分野はあるものの、日々違う企業の情報を集めて分析。
効果的な質問をし、得たい情報を得るにはかなり日頃&事前の準備が必要だろう。

しかし、結局その会社にとってはいつまでも部外者であり続ける。
知識面でもその会社につとめる専門家にはかなうはずもない。

ということを考えると、こういった人達が分析した情報をもとに投資をするのも、
結構ギャンブルなんじゃないか、と思うこともあったりして(笑)

しかし、今回のアナリストは相当勉強しているとみて、いろいろといい質問をされて
いた。

通訳者も担当する分野の専門家とはまでいかずとも、かなりの程度まで内容を勉強
しておかねば、効果的な通訳はできない・・・という意味で結構似ているなあと思った
のであった。




やまとことばの恐怖

いつの間にやら「ひらがな」づくしになってしまった。

市町村合併で次々と新しい町が誕生し、さて名前は?となったとき、なぜかひらがなの名前にするところが多い。これっていつからなんだろう。

「いわき市」ぐらいがその発端、なのだろうか。調べる気もないので調べてないけれど、相当数あるのではないですか。

恐らく、ひらがなにしたほうがイメージが柔らかくなる、とか親しみやすい、というところだと思うのだけど、逆にわかりにくくなる、とも思う。

ひらがなの分かり難さというのは、自分で文章を書くときに全部ひらがなで書いてみるとよくわかると思う。ひらがなは表意文字ではないので、どこで意味の区切りがくるかわからない。

しちょうそんがっぺいでつぎつぎとあたらしいまちがたんじょうし・・・という風に。ゆっくり声に出して読まないとわからない。だからやっぱり、ひらがなは子供の言葉なんだろう。まさか皆、子供になりたがってるわけでもないでしょうが。

でも「ひらがな化」とそれに順ずるやさしい言葉の多用は、仕事の関係でも益々広がっている気がする。いわく、製造ではなく「ものづくり」といい、可視化ではなく「見える化」という。

言い換えれば、やまとことばへの回帰、というところだろうか。

日本語の表現の豊かさ故だ、と言われればそうなんでしょう。でも、訳すとなると、これらの言葉はとても厄介なものとなる。

見える化=visualization、などは既に定着していて問題ないのだけれど、この種の言葉はいくらでも造りだすことが可能で、特に○○化、というのはありとあらゆる言葉につけることができる。そして、常に英語に訳すときに困難を生ずる。国際化、情報化、などというのもそう。「高齢社会」と「高齢化社会」も実は訳すと別々の言葉にする必要がある。

ある国際会議の資料準備をしていて、「にぎわい造り」という言葉に出くわした。おそらく「ものづくり」をヒントに編み出された言葉に違いないだろう。対訳には"living up" (of the area)という英語が使われていて、これが正しいのかどうかよくわからないけれども、英語をみて初めて意味がわかった次第。

普通に活気ある街造りとか、活性化(また化!)、でなぜいけないんだろう。にぎわい、という言葉がポイントなのだろうか。そうなるとbustlingという単語があるが、これは喧騒というニュアンスもあるし、難しい。ということで、完全なる翻訳というのはやはり不可能に近いのかもしれない。

この手の単語に出くわすたびに、思わず「やめれ!」と叫んでため息が出てしまうのも、職業病の一つなのかもしれない。


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耳が詰まった

ココのところ、恐らくしぶとい風邪菌が体に住み着いているようで、くしゃみが止まらず
ボーっとしていて、困ったなーと思っていたら、どうやら耳に来たらしい。

片方の耳が、ずっと水中の中にいるとき状態になっている。
すわっ。これ、やばくね?

職業生命の危機かしら?とおののいているのだが、特に痛みも高熱もないので、
ちょっと様子を見てから病院に行こうとは思っていたんだけど・・・。

しかし来週は海外での国際会議案件が控えているので、やっぱり早目に対処しなくちゃ、
と超久々のブログを書きながら心を新たにした。高い金を払って海外まで連れて行く通訳
が「耳が聞こえづらい」、ではシャレにならないよねぇ。。。

それってまるで、OSの入ってないパソコン(=ただの箱)、スピーカーのないコンポ、みたい
なもんじゃん。そう考えると、自分ってなんて役立たずなんだろうと思う(笑)

やはり体調管理も仕事のうちなのだ、うん、早速明日病院へ行こう。

が、しかし、本当によくしたもので、体調が悪くなるのは決まって仕事の暇な時期だったりする。
人間は体がなまるとダメになるようにできてるのかもしれない(元来M体質なのかもしれないけど)。

が、しかし、耳は通訳の命だ。かの故米原万里さんも、通訳者たるもの、ゆめゆめウォー○マン
などを大音量で聞くべからず、と喝破していたものだ。今でいうならi-podかな。

でもよく考えたら不思議だ。耳が聞こえにくい、というだけで本人は何も変わってないのに、
こと仕事的にはそれだけでNo Valueとなってしまう。

もちろん、それは別に自分という人間の全価値が無くなってしまうようなもんでは決してないが、
なんとなく物悲しい。これは通訳だけに限ったことではないかもしれないけど、何か一つが
欠けただけで大きなダメージを負うのは精神的によろしくない気がする。ある仕事だけに傾注して
しまうと、そういうときのダメージってかなり大きくなるかもしれない。
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プロフィール

Author:とぽぞー
会議通訳(日英)や講師など、日本語と英語の間を苦悶しつつ行き来する毎日です。スイスイ〜ッと泳げるようになる日を夢みながら・・・。

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